イメージ療法では、対象をイメージすることも重要なので、αシヌクレインの正体を見ていきたいと思います。
脳の神経細胞、特にドーパミンの製造元である「黒質緻密部」と呼ばれる領域の細胞にたまっているαシヌクレインの塊をほぐして分解するイメージが、今回のイメージ療法のポイントになると思います。そして「黒質緻密部」の神経細胞の復活をイメージすることがポイントになります。

αシヌクレインとは
パーキンソン病は、脳神経の主にシナプス部分にあるαシヌクレインと呼ばれる蛋白質が、何らかの理由により異常な形になり、シナプスの機能が不全となり、また結合することで大きな塊(レビー小体)になり、神経細胞に貯まることで神経細胞が機能不全となるもの。
特に、ドーパミンの生成を行う、中脳にある「黒質」の神経細胞「黒質緻密部」と呼ばれる領域の細胞が機能停止することで、ドーパミンが放出できにくくなるという病気です。
ポイントは、
・αシヌクレインが絡み合って繊維を作ること
・分解する処理が追い付かないこと
・シナプス周辺に蓄積し、やがて神経細胞全体に広がって機能不全となる
・「黒質緻密部」の細胞が機能停止することで、ドーパミンが出にくくなる
ちなみに、
αシヌクレインとレビー小体の大きさの比較は、
- αシヌクレイン(1分子)の大きさ
約5〜6ナノメートル(nm) - レビー小体の大きさ
平均的には 10〜20μm程
レビー小体は、αシヌクレイン分子の約2,000倍の大きさだそうで、体積にすると、とんでもない大きさになりますね。イメージできましたか?
αシヌクレインの繊維のでき方
αシヌクレインが、どういう経緯で塊になっていくかは、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構、名古屋大学シンクロトロン光研究センター、構造生物学研究センター、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の先生方による共同研究でパーキンソン病の原因タンパク質の分子運動を観測することに成功したそうです。
それによると、アミロイド線維を形成する過程では、αシヌクレインの「こぶ」の局所的運動と、「ひも」の折れ曲がり運動の両方が同時に活発でなければならないことが、中性子準弾性散乱によって世界で初めて観測されたとのこと。

α-シヌクレイン本体同士の結合には、たんぱく質のコブや紐の折れ曲がりが重要なポイント。
α-シヌクレインの紐がクネクネ動いて、絡み合って、大きな塊になっていくようですね。
研究によると、今後は「ひも」の折れ曲がり運動や「こぶ」の局所的運動を抑える薬を開発することで、パーキンソン病の新しい治療・予防薬の開発へとつながることが期待されるとのこと。
紐が絡まるイメージができましたか?
αシヌクレイン繊維を分解する方法は?
αシヌクレイン繊維を分解する方法があれば、神経細胞が欠損しなくてすむのでうれしいですよね!
分解する方法はいくつか研究されています。
- オートファジー(自食作用)の活性化
細胞が本来持つ掃除システム「オートファジー」で分解させるという方法
・活性化物質としてラパマイシン(Rapamycin)などが候補に
・断食(ファスティング)
・適度な運動や睡眠 - ワクチン・抗体療法(免疫療法)
異常なαシヌクレインを外から除去する抗体を投与する
免疫細胞に認識させて掃除させる方法も研究中で、いくつかの抗体(例:PRX002、BIIB054 など)が臨床試験段階にある - 遺伝子編集やRNA干渉
αシヌクレインを作る遺伝子(SNCA)の発現を抑制する
RNA干渉技術(siRNAなど)を使って、タンパク質が過剰に作られないようにする - 生活習慣や自然療法の視点
細胞のデトックスや抗酸化作用を促す方法として:
・抗酸化物質(ビタミンE、C、ポリフェノール)
・一部の精油
・良質な睡眠・腸内環境の改善・マインドフルネス
などがレビー小体の蓄積を遅らせる可能性があるそうです。
16時間断食とか一部では流行っているので、それなら実行できそうですよね。
イメージしてみる
ドーパミンを製造している黒質細胞、その黒質細胞を破壊するαシヌクレインの姿をとらえることができましたか?
αシヌクレインの塊である、レビー小体もイメージできればいいですね。

しっかりとイメージすることができたら、イメージの中で絡み合いをほぐして、排出するイメージをしてみましょう。
そして元気になった黒質細胞からドーパミンがドパドパ放出されていることがイメージできるといいと思います。
αシヌクレインの塊のイメージは、今回図示したものでなくても、皆さんの頭の中に出てきたものでもいいんですよ。
何でもいいので、黒質細胞が元気になっているイメージができればいいと思います。
頑張ってくださいね。

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